朝日新聞と集英社がつくる日本のこれからを考える「知」のプロジェクト『本と新聞の大学』 朝日新聞 集英社


~開講にあたって~

「これまでの日本、これからの日本」
 ――維新後150年を考える

本と新聞の大学も、今回で5期を迎えることになりました。
この間、内外にわたり様々な分断と対立が、日本とアジア、世界を揺るがしつつあります。
そして、日本では戦後70年を過ぎ、天皇制や憲法、安全保障やエネルギー、国民総生産や所得再配分、
教育や社会上昇の機会均等、社会福祉や保障など、戦後体制の基軸そのものの変容が明らかになりつつあります。
この変容は、転形期の混乱をくぐり抜けて、一体どこでその収束を迎えることになるのでしょうか。
今期の講座では、以上のような問題提起のもと、揺らぎつつある戦後体制を、
より広く、明治維新以来の近代日本150年の歴史の中に位置付け、戦後と戦前の連続と断絶、
そしてその両義性の系譜を辿ることになるでしょう。
戦後の日本は何を得て、何を失くしたのか、その問題を究めた上で、ネクスト•ステージを展望してみようと思います。
多彩で第一級の講師陣が揃う連続講座に、どうぞご参加ください。

東京大学名誉教授  姜尚中


「本と新聞の大学」を受講する

応募

応募締め切り:2016年9月16日(金)


一色清と姜尚中による講義 全8回開講

コメンテーターとしても人気の政治学者、姜尚中氏(東京大学名誉教授)と、
一色清氏(朝日新聞社教育コーディネーター)の2人がモデレータ―を務め、計6名の識者を講師として起用。
全8回のハードな白熱講義を展開します。

毎回ゲスト講師を迎え、モデレーターのお二人とそれぞれの専門分野のテーマで講義を進めます。

東京大学名誉教授

姜尚中氏

東京大学名誉教授。1950年、熊本県生まれ。政治学者・作家。東京大学名誉教授。著書に『マックス・ウェーバーと近代』、『日朝関係の克服』、『在日』、『姜尚中の政治学入門』、『愛国の作法』、『悩む力』、『続・悩む力』、『心の力』など。小説作品に『母―オモニ―』、『心』がある。

朝日新聞社
教育コーディネーター

一色清氏

1956年、愛媛県生まれ。朝日新聞社教育コーディネーター。1978年に朝日新聞社入社。以降、経済部記者、経済部次長、「アエラ」編集長、beエディター、出版本部長補佐、「WEBRONZA」編集長などを歴任。2008〜11年まで、テレビ朝日「報道ステーション」コメンテーターも務めた。

講師陣について

第1回 10月17日(月)

会場:朝日新聞社

姜尚中 × 一色清

 

基調講義
「これまでの日本、これからの日本」
 ――維新後150年を考える

第2回 11月7日(月)

会場:集英社

赤坂憲雄

モデレーター:一色清
 

テーマ「何が失われたのか/近代の黄昏に問いなおす」

なぜ、いま、これほどに幸福から遠ざけられているのか。この寂しさの根は深い。幕末・明治に日本を訪れた異邦人たちは、幸福な日本人に出会った。格差が少なく、相互扶助に支えられ、一定の自治をもつ社会がそこにあった。異邦人の紀行に眼を凝らしてみたい。

<講師プロフィール>
東京都出身。学習院大学教授。福島県立博物館館長。専門は東北文化論と日本思想史。「東北学」を掲げて、地域学の可能性を問いかけてきたが、東日本大震災を経て、被災地から東北学の第二ステージを探りはじめている。主な著書に、『異人論序説』(ちくま学芸文庫)、『子守り唄の誕生』『東北学/忘れられた東北』(講談社学術文庫)、『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)、『北のはやり歌』(筑摩選書)、『震災考』(藤原書店)、『司馬遼太郎 東北をゆく』(人文書院)ほか多数。
第3回 11月22日(火)

会場:集英社

井手英策

モデレーター:一色清
 

テーマ「沈潜し、再浮上する財政の歴史から「いま」を読み解く」

過去の体験や記憶が数十年のときを隔ててよみがえる――このことが大きく時代や状況を動かし、震撼させるということを、明治以来の財政の歴史をひもときながら考えてみたいと思います。

<講師プロフィール>
1972年生まれ。2000年に東京大学大学院経済学研究科博士課程を単位取得退学し、日本銀行金融研究所に勤務。その後、東北学院大学、横浜国立大学を経て、現在、慶應義塾大学経済学部教授。朝日新聞論壇委員。専門は財政社会学。著書に『経済の時代の終焉』(岩波書店、2015年度大佛次郎論壇賞受賞)、『18歳からの格差論』(東洋経済新報社)『分断社会を終わらせる』(共著、筑摩書房)などがある。
第4回 12月19日(月)

会場:集英社

行定勲

モデレーター:姜尚中
 

テーマ「故郷への眼差し 熊本地震の経験から」

奇しくも、震災直前の熊本の貴重な映像を「記録」した映画となった『うつくしいひと』。その監督・行定勲と、俳優デビューを果たした姜尚中が、愛する故郷を突然見舞った災禍の「歴史的意味」について、縦横無尽に語り合う。本講座では珍しい「対話形式」による公開講座。

<講師プロフィール>
1968年熊本県出身。映画監督。長編第一作『ひまわり』(2000)が第5回釜山国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞。 『GO』(2001)では日本アカデミー賞最優秀監督賞をはじめ国内外の50の賞に輝き、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)が観客動員620万 人、興行収入85億円、実写映画1位の大ヒットを記録。2010年には『パレード』が第60回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。新作の「ナラタージュ」は2017年秋公開予定。
第5回 1月16日(月)

会場:集英社

石川健治

モデレーター:姜尚中
 

テーマ「国民主権と天皇制――視点としての「京城」」

高齢の天皇を苦しめる「象徴としての行為」の負担。しかし、憲法が定める「国事行為」と区別された、「象徴としての行為」とはどういうカテゴリーか?それを探る旅は、日本統治下のソウルに辿り着く。「京城帝国大学」を舞台に、法学者たちが確保しようとした第三者の視点。そこで繰り広げられた「植民地の知」の現在を語る。

<講師プロフィール>
1962年生まれ。憲法学者。85年、東京大学法学部を卒業後、同法学部助手に就任し、樋口陽一に師事。東京都立大学法学部教授等を経て、2003年より東京大学法学部教授を務める。「立憲デモクラシーの会」呼びかけ人の一人。著書に『自由と特権の距離』(日本評論社)、『学問/政治/憲法――連環と緊張』(編著・岩波書店)など。
第6回 1月30日(月)

会場:集英社

澤地久枝

モデレーター:姜尚中
 

テーマ「人はどこにいたのか」

「昭和」を見つめ、一貫して戦争や国家を問うてきた作家の人生は、日本の戦前・戦中・戦後という激動の時代そのものだった。そして、いま新たな“戦前”への突入の気配がひたひたと迫る――。澤地の祖父母世代から孫世代までの150年、「日本が歩んできた道」は何だったのか。14歳での敗戦体験を軸に、自身の記憶と記録を語る。

<講師プロフィール>
ノンフィクション作家。1930年東京生まれ。1949年中央公論社に入社。1963年「婦人公論」編集部次長を最後に退社。著書に『14歳<フォーティーン>満州開拓村からの帰還』(集英社新書)、『妻たちの二・二六事件』(中公文庫)、『昭和史のおんな』、『滄海よ眠れ ミッドウェー海戦の生と死』(ともに文春文庫)など。1986年菊池寛賞、2008年朝日賞を受賞。
第7回 2月13日(月)

会場:集英社

高橋源一郎

モデレーター:一色清
 

テーマ「小説の誕生」

わが国で「小説」なるものが誕生してから、およそ130年になろうとしている。この奇妙な散文形式の正体と何か? その命脈もいよいよ尽きようとしているのか? 日本語圏でもっとも先鋭的な作家が、「小説史」を大胆に総括する!

<講師プロフィール>
1951年生まれ。小説家。81年、『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長編小説賞優秀作を受賞しデビュー。88年、『優雅で感傷 的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、02年、『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞を受賞。著書に『一億三千万人のための小説教室』『ニッポンの小説―百年の孤独』『ぼくらの民主主義なんだぜ』他多数。
第8回 2月27日(月)

会場:朝日新聞社

姜尚中 × 一色清

 

総括講義

 

※講師陣は変更になる場合がございます。
※講義テーマは随時更新いたします。
※最終回にはモデレーターお二人を囲んでの懇親会を予定しております。


講義の概要

受 講 料 :69,120(税込)/全8回
定  員:78名
時  間:毎回平日 午後7時開催
会  場:第1回、第8回
     朝日新聞社
     東京都中央区築地5-3-2 [地図]
     第2回〜第7回
     集英社
     千代田区神田神保町3-17-1 [地図] 

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応募締め切り:2016年9月16日(金)